京王電鉄は7月25日、土休日の座席指定列車「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」の一部列車を対象に、先頭車1両を貸し切ることができる「京王ライナー個室プラン~走る実験室~」の実証実験を開始した。同日から販売を開始し、8月17日分から乗車できる。
今回の実証実験は、「お客さまに車両を使った企画を検討いただき、京王ライナーをもっと身近に、価値をお客さまと共に高めていく」をコンセプトに目的地までの移動時間をニーズに合わせて楽しめるよう企画。学校行事での団体移動や家族での貸し切りなどを想定し、鉄道係員の制服の貸し出しなど、オプションメニューも提供する。
京王ライナーとMt.TAKAO号は、クロスシート座席、電源コンセントやフリーWi―Fiが利用できる車両「5000系電車」を使用。先頭車両(上りは10号車、下りは1号車)に乗車でき、収容人数・着席可能人数は1~39人まで対応する。
今回のプランの対象は土休日の一部列車。京王ライナーは、上り新宿行きが2、4、6、32、34、36、38号の7本。下りは、京王八王子行きは1、3号、橋本行きは31、33、35号の計5本。Mt.TAKAO号は、上り新宿行きが2、4、6、8号の4本、下り高尾山口行きが1、3、5号の3本となる。
個室プランの対象列車
利用方法は、まずメールで申し込みを行う。希望日、希望列車、乗車予定人数を指定し、同社が日時や時間等を調整して列車を手配。後日利用者に申込書兼同意書を送付し、手続き完了後に「個室プラン座席指定券証明書」を送付する。証明書は乗車日当日に持参し、乗車券を購入して乗車。車両の貸し切りに加え、鉄道係員の制服貸与のオプションサービスも提供し、申し込み時に併せて予約することが可能だ。
プランの料金は1両あたり4万円(税込み、座席指定料・運行管理費含む)。オプションを追加する場合の料金と乗車運賃も別途発生し、料金は乗車当日に現金で支払う。オプション料金については貸し出す人数など企画内容に応じて料金を決定するという。
申し込みは同社団体受け付け担当のメールアドレス(koshitsuplan@keio.co.jp)から受け付け中。