i.JTBの旅行予約サイト「るるぶトラベル」の販売が好調だ。11、12月は販売額ベースで前年同月対比70%台の伸び。営業要員の増強や積極的な広告展開などが効果を上げた。
2月に営業要員を約140人から約180人に増大。以降の伸び率は、東日本大震災の影響を大きく受けた3、4月を除外し、5月が20%、6〜8月は40%台、9月54%、10月69%、11月75%、12月73%とほぼ尻上がりの状況。有名タレントを起用したテレビCMを放映し、併せて検索連動型広告などSEM対策も強化した夏期の販売キャンペーンの効果も如実に現れている。
傾向として販売単価も上がっている。4〜6月の販売額の伸びは販売人員伸びよりも2、3ポイント下回っているが、逆に7〜12月は販売額の方が3〜8ポイント上回る。夏以降にレジャー客が増えたこととそれに伴い旅館の販売比率が高まったことや、景気の回復、リピーター対策の奏功などが要因と見られる。
i.JTBの販売本部るるぶトラベル販売部の森口真一郎部長は「宿泊施設と共存するサイトとして販売力を高める。そのためには認知の拡大が重要。広告をやれば伸びると実証されたので、さらに力を入れる」と話す。