
国土交通省九州運輸局は、2008年1〜12月の宿泊旅行統計調査の九州分の集計結果(暫定値)を発表した。延べ宿泊者数は前年比2.6%減の3187万6千人泊。NHK大河ドラマ「篤姫」のブームなどにわいた鹿児島県以外の6県はいずれも前年実績を下回った。昨年夏以降の景気後退により訪日外国人旅行者が減少した影響で、外国人延べ宿泊者数は8.2%減の184万5千人泊となった。
調査対象施設は従業員数10人以上のホテル、旅館、簡易宿所で、九州では計1293施設。回答率は77.6%だった。
九州の全国に占めるシェアは、延べ宿泊者数が10・4%、外国人延べ宿泊者数は8.3%。
県別の延べ宿泊者数では、鹿児島が3.9%増の498万5千人泊と伸びたが、福岡が4.7%減の808万7千人泊となるなど他の県は前年を下回った。下げ幅は佐賀が5.1%減、大分が3.9%減、長崎が3.7%減、熊本が3.0%減、宮崎が0.6%減。
外国人延べ宿泊者数は、九州でのシェアが高い韓国人宿泊者が13.4%減の99万7千人に落ち込んだ影響が大きい。県別では鹿児島が11.9%増だが、他県は宮崎11.8%減、福岡11.6%減、熊本10.6%減、長崎9.1%減、佐賀7.1%減、大分3.4%減という結果だった。
