九州運輸局、長期滞在型観光確立へ実証実験


 国土交通省九州運輸局などは、長期滞在型観光の確立を目指した実証実験として、「おとなの長旅・九州」モニターツアーを実施している。実証実験は3年目。今年度は9月から8地域12地区で体験プログラムなどを盛り込んだ27プランを展開している。モニターツアーは来年3月まで順次行われる。

 おとなの長旅・九州のモニターツアーは、地域の観光資源を生かした体験プログラムなどを提供し、1つの地域に4泊程度滞在してもらう。団塊世代などが主なターゲット。参加者の満足度やニーズを調査し、受け入れ環境の整備などを進めるのが狙い。

 実証実験は、九州運輸局をはじめ、九州観光推進機構、JTB九州、JR九州、リクルート、イデアパートナーズ、モニターツアーの実施地域でコンソーシアムを組んで実施している。

 今年度にモニターツアーが行われるのは、福岡県朝倉、大分県別府、同竹田、熊本県阿蘇、同山鹿、宮崎県綾、同五ヶ瀬・高千穂、長崎県西海(佐世保、波佐見、平戸・小値賀・上五島)の8地域12地区。

 昨年度事業から引き続いて、旅行者のあらゆる相談に応じる「地域コンシェルジュ」を各地域に配置した。地域コンシェルジュは、観光協会の職員などが務めている。

 旅行者に対する説明会は11月までに、東京、福岡で計6回開催した。昨年度事業では、8地域9地区のモニターツアーに91人が参加した。今年度は前年度を上回る参加者を見込んでいる。

 各プランには、長期滞在に見合った体験プログラムがそろった。

 大分県竹田地域で実施する「長湯温泉とくじゅう高原で心とからだをリセットするプチ湯治」は、温泉療法専門医によるミニ講座、薬膳料理などのメニューを提案する。

 このほか、草原で乗馬が楽しめるホーストレッキング(熊本県阿蘇地域)、有機栽培の食と農に触れる体験プラン(宮崎県綾地域)、陶芸家に弟子入り体験できる田舎暮らし(長崎県西海地域・波佐見)などがある。

 
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