九州観光推進機構とJR九州は14日、東京の品川プリンスホテルで、旅行会社を対象に説明会を開いた=写真。2014年度下期の観光素材や商品を紹介、九州旅行商品の造成や送客を呼びかけた。
同機構とJR九州の合同説明会は年1回開かれており、今回は約45の旅行会社から約200人が出席した。1部は同機構の14年度における事業説明、7県の観光課・観光連盟からの下期を中心とした観光素材などを紹介。2部はJRの下期商品説明会で、3部を相談会にあてた。
1部の冒頭あいさつした同機構の高橋誠事業本部長は、「九州の観光産業を基幹産業とするため、(10年度観光消費額)2兆1千億円を23年度までに3兆5千億円まで持っていく」と抱負を述べた。
主な素材として、(1)国立公園80周年とやまなみハイウェイ50周年(2)東九州自動車道開通に伴う「大分宮崎ドライブパス」(仮称)の展開(3)新しい旅のあり方「うんちくの旅」の提案—などを紹介。また、各県も新しい切り口での歴史や文化、グルメなどの情報を発信した。
JR九州は九州島内で流れるCFを放映するなど、観光列車に重点を置いた営業戦略をアピールし、「今後、観光列車はデザインとストーリー性を持たせたD&S列車と呼び、ブランド化する」意向を示した。
10月から大分と鹿児島を対象にしたキャンペーン展開や、JR九州ホテルズの「ブラッサム新宿」の8月オープンなどを下期商品の目玉として紹介した。