鉄道旅客協会が4月28日発表した主要旅行業12社の11年3月の旅行取扱状況は、総取扱額が前年同月比25.6%減の1955億6239万円だった。内訳は、国内旅行が同34.3%減の1040億410万円、海外旅行が同11.6%減の875億2544万円、外国人旅行が同34.9%減、その他分野が同3.2%減の12億9942万円。東日本大震災の発生の影響から、旅行3分野はいずれも2ケタの減少。特に国内、外国人旅行は3割以上の減少と大きく落ち込んだ。
総取扱額は全社が前年比2ケタ減。読売旅行(同44.5%減)の落ち込みが目立った。
国内旅行は全社が前年実績を大きく割り込んだ。最も落ち込みが少なかったのは、同18.9%減の西鉄旅行。読売旅行(同48.1%減)、阪急交通社(同46.3%減)は5割近く落ち込んだ。
海外旅行は11社が前年割れ。唯一日本旅行のみ、同9.9%増と好調だった。
外国人旅行で前年実績を上回ったのは、取り扱い11社中2社のみ。日本旅行(同66.7%増)の好調が目立つ一方、10社が2ケタ減となった。
その他分野は、取り扱い8社中2社が前年比増。トップツアー(同14.9%増)、読売旅行(同644.9%増)が伸ばした。