中東諸国向けに山梨県の観光PR動画を配信 アンケート調査も実施


 イグルーは、中東諸国向けに山梨県の観光PR動画を配信し、アンケート調査を行った。

中東・欧米豪に特化したインバウンドマーケティング・プロモーション事業を行う株式会社IGLOOO(所在地:東京都千代田区、代表取締役:小林令、以下イグルー)は、山梨県の魅力的な観光資源を中東向けに発信する「⼭梨県中東諸国インバウンド観光推進事業 プロモーション動画作成業務」において、PR動画を作成し2021年2月22日に配信し、ネイティブのアラブ人50名に対して動画を見た感想についてのアンケート調査を行いました。

  • 事業の背景・目的

外国人旅行者数は、2019年には3,188万人(推計値)と過去最高を記録しました。また、近年は個人旅行が8割を超えるなど、外国人旅行形態の多様化が進んでいます。このような状況の中、2020年に新型コロナウィルスのパンデミックにより、山梨県のインバウンド観光は甚大な影響を受けており、アフターコロナの海外旅行再開に備えて、中東を含む世界各地からの外国人旅行者を安全に受け入れる準備及び同県のプロモーションを実施する必要があり、本事業を行いました。

  • ターゲットエリア“ 中東 ”について

中東へ向けた日本の観光プロモーションは日本国内をみても事例が多くありません。しかし、中東からの訪日旅行者の平均消費額は約67万円(JNTO中東市場調査より)であり、旅行者全体の平均の約15万円の4倍を上回っている現状があります。新型コロナウィルスのパンデミックにより1年延期となったドバイ万博が、2021年10月に開幕を予定されており、より一層注目されている市場でもあります。また、中東諸国には日本のアニメや漫画、自然美好きなど、数多くの日本ファンが存在します。そのため、中東諸国からの旅行者のニーズに対応し、同県への興味・関心を高め、中東からの旅行者増加を図ることを目的とし、中東に特化したプロモーション・マーケティングを行っているイグルーが、自社で運営する中東向け観光インバウンドメディア「اكتشف اليابان  (英語名:Explore Japan)」と、独自の専門的なノウハウを活用しプロモーション支援を行いました。

  • プロモーションのコンセプト

“ ياماناشي- مدينة فوجي(山梨-富士の国)”のコンセプトのもと、同県が誇る“ 富士山 “という日本を代表する観光資源、また、その麓に広がる大自然・歴史・風土などの中東諸国にとって魅力的なコンテンツを紹介。中東湾岸諸国(アラブ首長国連邦やサウジアラビアやカタールなど)をメインターゲットとし、中東諸国等における「日本の観光地、山梨」、「富士山といえば山梨、山梨といえば富士山」をブランディングできるようプロモーションを行いました。

  • 同県担当者のコメント

当該事業を実施するにあたり、中東に山梨の何が魅力的に映るかが不明なため、ディレクターを始めアラビア語圏のネイティブレベルの方を登用していただくこととし、取材から動画の編集、完成まで丁寧にご対応いただきました。山梨県の観光資源のほんの一部の紹介にとどまりますが、是非一度、中東から山梨へ足を運んでいただけるきっかけになればと思います。

■事業内容
「اكتشف اليابان  (英語名:Explore Japan)」の編集長であり、約2万人のアラブ人のフォロワーを持つインフルエンサーの遠藤慎が本事業のディレクションを行いました。現地ネイティブの視点を取り入れるため、イグルー独自のアラブ人ネットワークを活用し、ビデオグラファーを始めとする制作スタッフは主にアラブ人をメインにチームを編成。同県に位置する富士山や山中湖、富士山を一望できる新倉山浅間公園をはじめ、イスラーム教徒の方も安心して訪れることのできる国内でも希少なハラール認証グルメを提供する富士レークホテルや、礼拝の行える河口湖マスジドというモスクも紹介し、 ” ハラルフレンドリー “であり、多様な旅のスタイルを実現できる地域であるという一面をPRしています。

(1)プロモーション動画制作
ビデオグラファーやモデルに在日アラブ人を起用。計4日間かけ同県の観光地や観光資源を取材、撮影を行いました。「雄大な大自然」と「悠久の歴史 」、「風土」の3つのテーマに分け動画を構成。 4Kドローンを使用し、まるで旅行しているかのような臨場感を演出し、ありのままの自然美を好むアラブ人の嗜好に合わせた動画を制作いたしました。
・ロングver. https://youtu.be/QgbQ3eCm6sk
・ダイジェストver.  https://youtu.be/X5IwJf8jRXc

(2)動画PR記事制作
「 اكتشف اليابان  (英語名:Explore Japan) 」内にて、同県のPR記事を制作、記事内にて動画を公開しました。既存の読者もターゲットにし、かつ中東の日本ファンに向けてより広く発信するため、SNSにおけるプロモーションも行い、投稿に対して約4,000PVを達成しました。(公開日2021年2月22日~3月31日時点)
PR記事: https://bit.ly/3n1lIDL

  • アラブ人50名へアンケート調査

動画公開後、弊社アラビア語メディアのFacebookファンページを購読するネイティブのアラブ人50名に対して、動画をみた感想についてのアンケート調査を行いました。アンケート結果によると、行ってみたいスポットについては、河口湖マスジド、河口湖、新倉山浅間神社、鐘山の滝の4つのスポット対して、回答者のうち6割以上が「訪れてみたい」と回答しました。また、その理由については、ほとんどの回答者が山梨県の自然の美しさや伝統文化、ハラルフレンドリーに言及し、それぞれのスポットや動画内容についてポジティブな意見を寄せました。

  • 動画に関するアンケート質問及び回答

設問2:あなたがそのスポットに行ってみたいと感じる理由は何ですか?(*自由回答)
・自然が魅力的だからです。とても絵になり、訪れる喜びと幸せを感じさせてくれますね。また、素朴な村の伝統的な家々は日本らしいデザインで、特徴的で美しい場所だと感じたからです。(忍野八海、八ヶ岳を選択)
・スキーを今まで体験したことがなく、雪も見たことがないです。ですが、昔からスキー場に憧れていて、いつかスキーに行きたいと思っています。(ふじてんスノーリゾートを選択)
・日本にモスクがあることは、私達にとってとても嬉しいポイントです。モスクを建てることを許可してくれた日本に感謝しています。(河口湖マスジドを選択)

  • アンケート調査からの考察

ネイティブのアラブ人50名の回答では、山梨県の自然の美しさを賛辞する意見や投票が大変多く、本動画のテーマのひとつの「雄大な大自然」は彼らの関心を惹くものであったと再認識いたしました。また、イスラーム教徒にとって、ハラール対応料理やイスラーム教の礼拝堂(モスク)の存在は旅行検討時の安心材料となるため、同様に強く関心を惹くものでした。総じて、日本特有の四季折々の自然およびハラルフレンドリーな環境は、発信強化に値するテーマであると示唆を得ることができました。

  • 今後の展望

今後も中東・アラブ諸国の人々に対して訴求効果の高い日本の風光明媚な自然や、ムスリムにとって安心して旅ができるという日本の観光情報を発信していきます。今秋開幕する「完全実施」と宣言されているドバイ万博においては約3.7兆円の経済効果が予想されており、市場の更なる経済成長を見越しています。2025年開幕予定の大阪万博へ向け、中東向けのプロモーションに注力していくべきタイミングです。日本全国各地域の魅力を、弊社のノウハウを生かして中東地域の日本ファンに届けていきたいと考えています。一方、すでにアニメや漫画を入り口とした日本ファンも中東諸国に多く存在するため、ネイティブのニーズを継続的に捉えるべく定期的なアンケート調査を実施し、多面的かつ効果的なプロモーションを継続して行っていきます。同時に、中東地域の主要言語であるアラビア語で届ける、日本情報の最大プラットフォームを目指して参ります。 

 

  • 「 اكتشف اليابان  (英語名:Explore Japan) 」について

 

国内でも類を⾒ない、アラビア語圏へ向けて⽇本の魅力を発信する日本情報総合インバウンドメディアです。⽇本各地の観光情報や⽇本のトレンド、⽇本での⽣活や働き⽅、そして⽇本のイスラーム事情をすべてカバーする情報を発信しています。
WEBサイト:https://www.explorejapanarabic.com/

 
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