中小企業金融公庫はこのほど、「中小企業景況調査報告」の今年11月調査分の結果を公表した。それによると、同月の中小企業の景況は「このところ足踏み状態となっている」として、前月の判断を据え置いた。
売上DI(「増加」とする企業割合から「減少」とする企業割合を引いた値、季節調整値)がマイナス0.8で、前月のマイナス1.0から0.2ポイント上昇した。ただ、5カ月連続で減少超になった。
今後3カ月の売上見通しDIは8.9で、前月比1.2ポイント上昇した。
利益額DI(「増加」とする企業割合から「減少」とする企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス2.4で、前月のマイナス5.7から3.3ポイント上昇。ただ、売上DIと同様、5カ月連続の減少超になった。
黒字の企業割合から赤字の企業割合を引いた値は前月比1.7ポイント低下の19.9にとどまった。
調査は11月中旬、3大都市圏の同公庫取引先900社に実施した。有効回答数は595社で、回答率66.1%。