中小企業庁がこのほど公表した今年7〜9月期の中小企業景況調査によると、同期の中小企業の業況判断DI(好転とする企業割合から悪化とする企業割合を引いた値)はマイナス23.6で、前期(今年4〜6月期)比0.3ポイント悪化した。これで6期連続でマイナス幅が拡大した。同庁では「中小企業の業況は、やや弱い動きが見られる」としている。
調査は9月5日、全国の中小企業1万8898社に聞き取り方式で実施した。有効回答数は1万8256社で、回答率96.6%。
業種別でみると、サービス業は前期比2.3ポイント改善のマイナス20.8。このうち飲食・宿泊業は同1.8ポイント改善のマイナス20.3だった。
サービス業を含めた非製造業全体は、同0.2ポイント悪化のマイナス26.2。4期連続でマイナス幅が拡大した。建設業と卸売業でマイナス幅が拡大。小売業は横ばいだった。
製造業は、同1.1ポイント悪化のマイナス17.5。3期連続でマイナス幅が拡大した。
このほか、売上額DI(上昇とする企業割合から低下とする企業割合を引いた値)は、全産業で前期比0.8ポイント悪化のマイナス19.6。サービス業では同0.5ポイント改善のマイナス18.9となった。