日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の9月分を公表した。同月の売上DI(前月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は前月(マイナス2.0)比2.9ポイント増の0.9と、2カ月ぶりのプラス圏となった。今後3カ月の売上見通しDIも前月から上昇した。
6の最終需要分野別では、3分野で前月のマイナス圏からプラス圏に回復した。
衣生活関連(10.2、前月比22.0ポイント増)、食生活関連(7.4、同8.4ポイント増)、建設関連(5.1、同12.9ポイント増)がプラス圏に回復。電機・電子関連(0.1、同18.0ポイント減)はプラス圏ながら前月から低下した。
設備投資関連(マイナス3.0、同6.2ポイント減)、乗用車関連(マイナス5.7、同14.9ポイント減)は前月のプラス圏からマイナス圏に転落した。前月(3.3)比4.4ポイント増の7.7と、4カ月ぶりに上昇した。
6の最終需要分野別では、衣生活関連のみがマイナス圏の見通し。
調査は9月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち592社から有効回答を得た。