国土交通省中国運輸局は、瀬戸内地域の観光の魅力をPRしようと、フランスの雑誌記者ら3人を招請した。1日から6日にかけて、宮島(広島県)や倉敷(岡山県)などを案内。東日本大震災以降、特に落ち込みが目立つフランスからの訪日旅行者の回復につなげたい考え。
広島県、岡山県、広島市、廿日市市と連携して実施。ビジットジャパン地方連携事業の一環で、事業費は国と地元自治体側が半分ずつを負担する。招請したのは旅行記事などを掲載する観光関連誌と経済関連誌。
広島県内では厳島神社や平和記念公園に加え、安芸太田町の三段峡、福山市の鞆の浦など、岡山県内では岡山後楽園、倉敷美観地区、備前焼の里などを紹介。香川県の直島にも案内する。日本旅館への宿泊も体験してもらう。
フランスからの訪日旅行者数は、放射能汚染への警戒感や円高などの影響を受けて、今年6月も前々年同月比10.2%減で他の市場に比べて回復が遅れている。