中国国際航空は7日、同社の富裕層会員向けに日本国内の観光地、宿泊・商業施設、交通機関などの情報や事前予約案内を配信できる新サービスプラットフォーム「フェニックス・グローバル・イーステーション(PGeS)」の発表会見を東京のザ・キャピトルホテル東急で開いた。宿泊や交通、ショッピングなどの接客DXを推進するキュリネスを新サービスの開発・運営事業者として業務連携し、今年5月に予定している試作版の公開に向けて、日本国内の観光関連事業者をはじめとするパートナー企業の開拓を開始する。
中国国際航空は、利用者向けのリワードプログラム「鳳凰知音(フェニックス・マイル)」を展開しており、会員数は7900万人を突破。会員は「普通」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「永久プラチナ」の五つの階層で構成される。今回発表したPGeSは、これらのうち26万7千人を超えるゴールド会員以上の富裕層を主なターゲットとしてサービスを展開する。
同社は航空券の予約・購入や旅程管理、フライトの最新情報確認などが可能な会員アプリも提供しており、PGeSはこのアプリと連動して配信を行う。ユーザーがアプリで航空券を購入し出国するまでの「旅マエ」、旅行先に到着してから帰国するまでの「旅ナカ」のうち、大きく分けて五つのタイミングでプッシュ通知を配信し、旅行先での交通チケットの事前購入案内や商業施設・宿泊施設で利用可能な会員専用優待の案内など、多種多様な配信を行う。日本国内の各観光関連事業者はキュリネスに富裕層向けコンテンツを提供し、PGeSのプラットフォーム上でコンテンツを発信してもらうことで、誘客のきっかけにすることができる。特に会員が訪日旅行を計画する「旅マエ」の段階で、その会員向けにパーソナライズされた特典情報などをいち早く発信できる点は、訪日のリピートにもつながり日本の観光立国実現に大きく貢献できるという。
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