鈴木知事らと懇談、洞爺湖視察も
即位礼正殿の儀で来日した中国の王岐山国家副主席が10月24~25日の日程で北海道を訪問した。中国要人としては、昨年5月の李克強首相に続く北海道訪問となった。
24日に新千歳空港着の特別機で北海道入りし、中国人観光客に人気の洞爺湖や中国人実習生が働く水産加工場などを視察した。
25日には、北海道庁が札幌市内のホテルで開催した昼食会に出席して、鈴木直道知事や秋元克広札幌市長、真弓明彦北海道経済連合会会長、石井純二北海道経済同友会代表幹事らと懇談した。
昼食会には、中国側から孔鉉佑駐日大使を含めて12人、北海道側からは11人が出席した。道によると、王副主席は、北海道を舞台にした映画で中国人観光客が増えていることなどを紹介して、北海道と中国との地域交流について「さまざまな分野で可能性がある」と強い期待感を示した。鈴木知事は、G20観光大臣会合や道産米輸出の取り組みなどを説明。今後の観光や経済交流の促進について意見を交換し合ったという。
今回の北海道訪問には、多数の中国メディアも同行しており、道や観光関係者は、王副主席の来道と紅葉に染まる風景などが中国で報道されることで、「北海道の大きな情報発信となり、観光交流の拡大にもつながる」と、期待を大きくしている。