2024年3月の訪日外国人旅行者数は308万2千人となり、単月の最高値を更新し、初めて300万人を突破した。日本政府観光局(JNTO)が発表した推計値。コロナ前の19年同月比は11.6%増、23年同月比は69.5%増。桜シーズンの観光需要、欧米豪のイースター休暇などで旅行者が増加した。政府はこのペースで推移すれば、観光立国推進基本計画の訪日外国人旅行者数の目標「2019年水準(3188万人)超え」を1年前倒しで24年に達成できるとの見通しを示した。
コロナ前に最大の訪日市場だった中国の2024年3月の訪日旅行者数は45万2千人。23年同月比は約6倍の496.7%増だったが、コロナ前の19年同月比は34・6%減となり、回復率は65.4%にとどまった。
3月は、航空路線で北京―羽田、無錫―関西、杭州―成田の増便があり、クルーズ船では博多港、石垣港、佐世保港などに寄港があったが、訪日客数はコロナ前の水準には届いていない。
会員向け記事です。