映画「アバター」のモデル地
中国の湖南省張家界市は14日、東京・千代田区のホテルニューオータニで、同市の文化や観光の魅力を紹介するプロモーションイベントを開いた。日本と中国の旅行会社、航空会社、メディアなど約100人が出席した。
主催者あいさつで中国共産党張家界市委員会の劉革安書記は、「張家界市は湖南省に訪れたお客さまを迎える玄関口。現在、観光地設備の管理、サービスの充実など、さまざまな面において受け入れレベルを向上させ、インバウンド市場を精力的に開拓している。ぜひ一度お越しいただき、当市を満喫してほしい」と呼び掛けた。
来賓あいさつした中国駐東京観光代表処の欧陽安首席代表は、「張家界市は23年に4200万人の観光客を受け入れ、活力あふれる観光市場は張家界市に急速な発展をもたらしている。引き続き中日文化観光交流、協力の架け橋としての役割を果たし、交流、協力発展の促進に尽力したい」と意気込みを見せた。
張家界市は、中国北西部の湖南省にある地域で、険しい山々や岩窟などの奇景が楽しめる国内有数の景勝地。世界自然遺産「武陵源風景名勝区」は、SF映画「アバター」のモデル地としても脚光を浴びた。11年には徳島県鳴門市、18年に滋賀県甲賀市と友好都市提携を結び、日本との交流も深い。
同市の魅力を紹介するプレゼンテーションでは、市内と山頂を結ぶ「天門山ロープウエー」、わずか88秒で300メートル上空まで移動する「百龍天梯エレベーター」、世界最長、最高度を誇るガラスの吊り橋「大峡谷玻璃大橋」など、同市を代表する観光スポットが挙げられた。加えて、民族文化が豊かであることや、鉄道や高速道路など交通の利便性もアピールし、同市の広報担当者は、「世界一流の天空リゾート都市を目指す」と意欲を見せた。
日本湖南総商会の艾青平副会長は、「現在、日本からの直行便はなく、張家界市まで12時間以上かかる。日本の主要都市からの直行便の整備も進め、来訪者数の増加につなげたい」と伝えた。
13日には、劉書記率いる張家界訪日代表団が中国駐東京観光代表処を訪問。日本と張家界市における観光交流、協力促進について意見交換した。
主催者あいさつした劉革安書記