世界施設遺産の3用水を登録 


泉佐野市の井川用水(農水省HPから)

農林水産省によると、国際かんがい排水委員会(ICID)は10月6日、オーストラリア・アデレードで開いた国際執行理事会で、ICID日本国内委員会が申請した3施設を「世界かんがい施設遺産」として登録した。

 登録されたのは、静岡県沼津市の香貫(かぬき)用水、同磐田市の寺谷(てらだに)用水、大阪府泉佐野市の井川(ゆかわ)用水。

 このうち、寺谷用水は全長約12キロの水路で、1590年完成。徳川家康の命を受け、伊奈忠次が企画し、平根重忠が工事を指揮。天竜川の水を引き込み、約2千ヘクタールの水田耕地を潤した。今も市内の水田など約1500ヘクタールに水を供給している。

 世界かんがい施設遺産は78カ国・地域が加盟するICID(本部=インド・ニューデリー)が認定。2021年までに17カ国123施設が登録されている。

 日本国内の登録件数は21年現在44施設で最も多い。2位は中国の26、3位はインドの10。

 建設から100年以上経過し、歴史的価値の高い利水施設を登録する。具体的には、(1)かんがいが主目的のダム(2)ため池などの貯水施設(3)水路(4)古い水車―など。地域づくりへの活用などが期待される。


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