
あいさつする小泉元首相と、フレンチシェフのロブション氏(左)
世界8カ国のトップシェフらの技術披露や日本の食文化の発信などを行うイベント「世界料理サミット2009 トーキョー・テイスト」が2月9〜11日の3日間、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれ、世界中から集まった調理関係者や一般のグルメファンらでにぎわった。9日のオープニングセレモニーには、同イベント総裁の小泉純一郎元首相が出席し、日本の食文化を広めることが国際交流を促すと参加者らに訴えた。
あいさつした小泉元首相は、毎年5千万人がパリを訪れる理由についてシラク元仏大統領に尋ねた際に、「フランス料理がおいしいからだ」と言われたエピソードを紹介。「日本にもおいしい物はたくさんある。訪日外国人客を1千万人に倍増しようとしたときに、日本の食文化をもっと宣伝しなければならないと考えた。おいしい日本の食は、旅行者を喜ばせるし、日本に興味を持ってくれる人を増やす」と話し、食文化を外国人に知ってもらうことが国際交流促進の一助となることを強調した。
同イベントでは会期中、「食育」普及促進のための情報発信や、国内外の調理器具や食材についてPRや商談を行う展示会などを行った。

あいさつする小泉元首相と、フレンチシェフのロブション氏(左)