下呂温泉観光協会(岐阜県下呂市)と中部電力ミライズは12日、同温泉の「いで湯の里 ふれあいセンター」で二酸化炭素(CO2)削減に貢献する新たな宿泊プランの導入について説明会を開いた。
「下呂未来創造プロジェクト」(下呂温泉観光協会、下呂市、中部電力ミライズ、NTTドコモによるDXを活用した地域活性化事業)の第1弾。
プランはまず、中部電力ミライズが通常より値段の高い太陽光発電などCO2を多く出さない発電による電気を旅館に販売。「CO2フリー購入証明書」も発行する。旅館は1人千円の「CO2削減費用」を上乗せした宿泊プランを販売。顧客への特典として、グレードアップした部屋の用意や「CO2フリー貢献証書」のプレゼント、宿泊補助券、土産補助券、ビールのサービスなどを検討している。旅館は同プランでの収益からCO2を多く出さない発電による電気をさらに購入する。旅行者も旅館もCO2削減に貢献できる仕組みだ。
早ければ年内にも一部の旅館で導入する予定。下呂温泉観光協会の瀧康洋会長は「地域が永続的に発展していくために必要なことは取り組んでいく」と話している。
瀧観光協会長