
除幕式に臨む滝氏(右)と小林老師
岐阜県下呂市の「下呂温泉まつり」が1〜4日開かれた。3日には恒例の第68回の「温泉感謝祭」が行われ、同温泉を日本3名泉の一つとして知らしめた僧、万里集九の像が完成し除幕式が執り行われた。像の建立により万里集九に感謝の意を示すとともに、その遺徳を広く知ってもらいたい考えだ。
万里集九は室町時代の詩僧。後に続く江戸時代の儒学者、森羅山とともに下呂温泉を日本3名泉として広めたとされ、毎年、下呂温泉まつりの中で行う温泉感謝祭で、両者を顕彰してきた。
白鷺橋で行った除幕式には、万里集九ゆかりの京都五山、相国寺の小林玄徳老師、下呂・温泉寺の岩浅宏観老師をはじめ温泉関係者ら約120人が列席し、その功績を讃えた。
万里集九像建立委員会の滝多賀男委員長は「ローロッパは温泉医学が発達している。昨年、下呂温泉には約5万人の外国旅行者が訪れた。国内外の観光客をもてなすためにも温泉医学の研究と、温泉資源の涵養と感謝が大切だ」とあいさつ。
夜には、下呂温泉の中心を流れる飛騨川河川敷で、約1万2千発の花火と音楽をコラボした「花火ミュージカル」が行われ、夜空を彩った。

除幕式に臨む滝氏(右)と小林老師