
環境省の西村氏(右)と下呂市エコツーリズム推進協議会の瀧会長(認定書授与式で)
下呂市エコツーリズム推進協議会(会長=瀧康洋・下呂温泉観光協会会長)が策定したエコツーリズム推進法に基づく全体構想が6日に認定され、19日に下呂交流会館(岐阜県下呂市森)で認定書の授与式が行われた。
2016年9月に協議会を立ち上げ、全体構想の認定に向けて活動を行ってきた。エコツーリズム推進法の主務大臣(環境相、国土交通相、文部科学相、農林水産相)から認定を受けた。全国で14カ所目の認定で、岐阜県内で初、また温泉を中心とした地域としても初めての認定となった。
授与式には、瀧会長をはじめ下呂市エコツーリズム推進協議会の委員30人、西村学・環境省自然観光局国立公園利用推進室室長、村山鏡子・下呂市副市長らが出席した。
認定によって環境省のホームページや冊子でのPR、ガイド育成などの支援を国から受けられるようになる。駅などからエコツアーポイントへの送迎も可能になる。
主な自然観光資源は、ニホンカモシカ、ヤマネ、ライチョウ、オオサンショウウオ、ギフチョウ、苗代桜、御嶽山、飛騨川、馬瀬川、小坂の滝、金山巨石群、下呂温泉、地歌舞伎、下呂の田の神祭りなど。
主なエコツアーは、御嶽山麓の滝を活用したツアー、里地里山を活用したツアー、飛騨街道を活用したツアーなど。
瀧会長が掲げるエコツーリズムと日本版DMOを組み合わせた「E―DMO」が本格的にスタート。瀧会長は「エコツーリズムは自然環境を守りながら地域振興につながる。DMOと組み合わせた持続可能な観光を実現したい」と話している。