帝国データバンクによると、今年度上半期(4~9月)の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は4172件、負債総額は5646億4800万円だった。件数は2年ぶりに前年同期(18年4~9月)比増加。額は比較可能な2000年度以降の半期ベースで最少となった。
件数は前年同期比4.0%増。17年度上半期(3.4%増)以来の増加となった。四半期別では、第1四半期は1.2%減少も、第2四半期は7、9月が前年同月比で2桁増となったことから9.5%増加した。
負債総額は前年同期比27.1%減少。2年連続の減少で、数字が比較可能な00年度以降で最少となった。
件数を7の業種別に見ると、2業種で前年同期比減少した。このうちサービス業は0.9%減の960件。「旅館、その他宿泊所」が16.7%減の30件だった。
このほか卸売業が5.0%減、588件と減少した。
運輸・通信業は16.9%増の145件。増加した5業種で最も増加幅が大きかった。
9の地域別では、8地域で増加。減少は中部(5.1%減の580件)のみだった。
上場企業の倒産は発生しなかった。観光関係の大型倒産は旅館経営の「ミリオン」(山形県、負債31億6800万円、特別清算)が報告されている。