神戸観光局と大阪観光局はこのほど、両エリアへの観光周遊の促進を目的に連携を始めた。来年の大阪・関西万博を見据えた取り組み。7月31日にＪＲ大阪駅前に開業した商業施設「ＫＩＴＴＥ大阪」内の兵庫県の物産店内で神戸観光のＰＲを常時行うほか、大阪の土産品なども販売。8月24日からは両エリアの観光周遊パスのセット販売も開始し、国内外の旅行客に両エリアの周遊観光をアピールする。
連携では、7月31日に開店した「兵庫県おみあげ発掘屋 ＫＩＴＴＥ大阪」内に神戸観光ＰＲコーナーを開設して観光パンフレットなどを置くほか、デジタルサイネージによる神戸観光動画の放映などを行い、旬の観光情報を発信する。神戸ビーフやスイーツなどの名産品をフックとした観光誘致も目指す。
同店では大阪・関西万博までに神戸観光のイベントも開催するほか、大阪土産も常設で取り扱う。また開店を記念して両地域にゆかりの現代美術作家・ヤノベケンジ氏による書き下ろしロゴを使ったＴシャツやステッカーも限定販売する。
24日からは各観光局がウェブ上で販売するデジタル観光周遊パス「ＫＯＢＥスマートパスポート」（1ＤＡＹプレミアム4500円）、「大阪楽遊パス」（1ＤＡＹ2400円）を通常より千円安い5900円で500セット限定販売。購入者には兵庫県おみあげ発掘屋ＫＩＴＴＥ大阪来店で限定ノベルティをプレゼントする。
同日行った兵庫県おみあげ発掘屋の開店セレモニーには、同店を運営するエムズブランディングの鵜殿麻里絵代表のほか、中西理香子・神戸観光局専務理事、溝畑宏・大阪観光局理事長らが出席。中西専務は「万博を契機に連携を深めたい。大阪観光でエネルギッシュに観光した後は、神戸で自然などを感じながらゆったり過ごしてほしい」、溝畑理事長は「両エリアは食文化の豊かさなど親和性が高い。連携して魅力を発信し、共に万博を盛り上げていきたい」などと意欲を語った。
セレモニーでは神戸ポートタワーと大阪通天閣をイメージして作ったバウムクーヘンタワーをウエディングケーキに、連携を「神戸と大阪のウエディング」に見立てて、中西専務と溝畑理事長がケーキ入刀を行った＝写真。応援に駆け付けた井戸敏三・前兵庫県知事は「兵庫 五国の宝物 玉手箱開け 自分見つける」と自作の短歌を披露して開店を祝った。
