高級宿泊予約サイト運営の一休は1月23日、JR東日本との提携旅行商品「びゅうde一休」(http://www.travel.eki-net.com/view-de-ikyu/index.html)を発表した。一休の宿泊在庫を利用する。ネット専業エージェントがJRと組むのは初めて。JR東との提携を実現したことで、同社のネットエージェント内での存在感が増しそうだ。
びゅうde一休は、往復グリーン車と高級旅館を組み合わせた募集型企画旅行(パックツアー)。JR東日本による旅行企画・実施で、JR東日本「えきねっと」サイトのみで販売する。一休.comのトップページからえきねっとへはリンクを張った。切符と宿泊単品の組み合わせではなく、パックツアーにすることで「普通車の運賃・料金程度の負担で、グリーン車を利用できるようにした」(一休)という。
設定は、大人2人、1泊2日のみ。インターネット限定の旅行商品とし、紙パンフレットは作らない。駅内「びゅうプラザ」での対面販売も電話受付も行わない。
びゅうde一休に参画した12軒の宿泊施設は全てJR東との契約がない高級旅館。同商品用の宿泊在庫を一休がJR東に供給する形だ。
JR東との接点を探っていた一休と、高級旅行商品の拡充をしたいJR東の思惑が一致し、提携が実現した。楽天トラベルはANAと、じゃらんネットはJALとそれぞれ提携関係にあり、航空便と宿泊先を利用者がサイト上で自由に組み合わせて購入する国内旅行ダイナミックパッケージを展開しているが、鉄道会社との提携はまだない。
びゅうde一休の参画旅館は次の12軒。星のや軽井沢、にき倶楽部1986、NIKI─CLUB&SPA、熱海・伊豆山 蓬莱、蓬莱洋館ヴィラ・デル・ソル、游泉志だて、松庵、温泉山荘だいこんの花、草津温泉ての字屋、お宿うち山、御宿かわせみ、阿しか里。