東日本巨大地震の影響で全国的に旅館・ホテルの予約キャンセルが広がっている事態を受けて、一休は16日、4月から予定していた手数料(システム利用料)率2%値上げの時期を6カ月間延期すると発表した。
4月の宿泊実績分から現行8%の手数料率を10%に引き上げる予定だったが、実施を10月実績分からに変更する。
15日に決定。午後9時過ぎ、契約宿泊施設約1200軒に対して、FAXと客室管理画面上で通知した。「直接被災された地域だけでなく、全国の宿泊施設に甚大な影響が出ている今、手数料を値上げするのは適切でない」(高野裕二副社長)と判断した。
4月から同時に導入を予定していた「一休会員向けスタンププログラム」と「一休ポイントの1%増額」については、「宿泊施設への送客を増加させるための施策」(高野副社長)であることから、予定通り実施する。利用客に付与するスタンプとポイントの6カ月分の原資は、全て一休が負担する。