高級宿泊予約サイト一休.com運営の一休は、宿泊特化型ホテルの専門予約サイト「一休.com business(一休ドットコム・ビジネス)」を4月に開設する。1月29日に発表した中期経営計画の中で明らかにした。
想定宿泊単価は1万円以下、7〜8千円程度。一休.comで販売するホテル1室当たりの平均単価約2万円を大きく下回る設定だ。一休.comの利用者層が、ビジネス出張等で使うサイトを想定。ビジネスホテルの中でもハイグレードな施設を集める。
サイト開設時の予定ホテル数は約450施設。現時点では、リッチモンドホテルズ、ダイワロイネットホテルズ、レム(阪急阪神第一ホテルグループ)、JALシティ(JALホテルズ)、ホテルビスタ、西鉄イン、ホテルマイスデイズなどが参加を表明している。
築年数など一休が設けた一定の基準を満たすことを参画要件とするため、チェーンホテルの場合、対象とならない施設も出る。
宿泊施設が一休に支払うシステム利用料(手数料)は、一休.comと同率の8%。一休は一休.comで、利用者が事前カード決済を行った時にのみ、この8%の中から1%を一休ポイントとして利用者に還元している。一休.com businessでは、さらに現地現金清算の場合でも1%のポイントを付与。一休ユーザーのビジネス出張を積極的に取り込む。
中期経営計画では、外国語版宿泊予約サイトの拡充も発表した。現在運営中の英語版宿泊予約サイトに加えて、年内に中国語簡体字版サイトを開設。年内から来年にかけて中国語繁体字版サイトも開設する。特にアジアからのインバウンド誘客を狙う。