ロケツーリズム協議会は11月16日、東京都渋谷区の渋谷スクランブルスクエアで、2023年度4回目となる会合を開いた。ロケ誘致を目指す首長らが映像制作者に地域を売り込むマッチング大会などが行われた。
冒頭あいさつした観光庁文化・歴史資源活用推進室の遠藤翼室長は、「10月の外国人来日客数はコロナ禍前の水準を上回った。ロケツーリズムの取り組みをここからさらに加速していける素晴らしいタイミングだ。地域の魅力を世界中に発信していければと思う。われわれもしっかりと支援する」と述べた。
マッチング大会には11地域の首長と約50人の映像制作者が臨んだ。
長崎県島原市の古川隆三郎市長は「市がロケツーに着手する際、権利処理を勉強したことで、今では撮影受け入れと権利処理でナンバーワンのロケ地だと自負している」、岐阜県飛騨市の都竹淳也市長は「市内には昭和の雰囲気を漂わせたまち並みや自然、閉鎖できる林道もあるので、今後はどんな製作者の要望にも応えられる地域を目指す」などとコメントした。
一方、制作者からは「首長から情報やアイデアをもらえた」との声があった。
映画やドラマ、ＣＭなどのロケ地になることで知名度がアップ、観光客が足を運ぶきっかけになるとあって、同協議会の活動への期待は大きい。
この1年に公開・放送された作品の中で、一番地域を盛り上げた作品と地域を表彰する「ロケーションジャパン大賞」の授賞式は来年2月15日に行われる。
