
山瀬敬治氏
バイオ技術を生かした各種検査キットなどの販売を手掛けるキッコーマンバイオケミファ(東京都港区)は2日、都内で「第119回ルミテスターセミナー」を開催し、保健所職員など約100名が参加した。
セミナーのメインテーマは、入浴施設・給湯備のレジオネラ対策。冒頭、同社営業第2部国内衛生検査グループの及川貴史氏は「2020年のオリンピックもあり、入浴施設、ホテル・旅館からの問い合わせが増えている。厨房だけでなく、入浴施設の衛生への関心も高まっている」と、今回のセミナーテーマ設定の経緯を説明した。
セミナー前半は「ATPふきとり検査(A3法)の特徴と適用場面」をテーマに、同社からルミテスターの特徴や活用方法が紹介された。
後半は、大分県南部保健所の山瀬敬治氏が、「加湿器によるレジオネラ菌死亡事故事例の検証・大分県入浴施設における効果的なATP検査の活用事例」をテーマに講演。「ATPを測定することで、目視では確認できない汚れを認識することができ、清掃従事者などに認識してもらうことが可能」と山瀬氏。そのほか、実際の施設での自主管理手引書の作成事例などを解説した。
続いて、入浴施設の衛生管理事業などを手掛ける関東保全サービス(埼玉県富士見市)の堀井孝志会長が登壇し、「入浴施設・給湯設備のレジオネラ対策 ATP検査を活用した衛生管理~水中法による清浄度評価の現場事例~」をテーマに講演。「ATPの測定は、菌がいるかどうかではなく、正しく清掃・洗浄できているかを判定するもの。ATP検査を有効活用し、日常の管理をしてもらいたい」と堀井氏。
同社では、今後も全国各地でセミナーを開催する予定。
問い合わせ先はキッコーマンバイオケミファTEL03(5521)5490。http://biochemifa.kikkoman.co.jp/la/
山瀬敬治氏
堀井孝志氏