ルレ・エ・シャトー、60周年祝う美食イベント開催


仙寿庵の久保氏(左)と青柳の小山氏

仙寿庵の久保氏(左)と青柳の小山氏

 厳しい基準を満たした施設だけが加盟できる、世界的に権威のあるホテル、レストランの国際協会「ルレ・エ・シャトー」(本部・パリ)が設立60周年を記念し、メンバーの宿泊施設とシェフが共演する美食イベントを日本でもスタートさせた。4日の初日は群馬県みなかみ町の別邸仙寿庵で、料亭・青柳(徳島、東京など)の小山裕久氏が腕を振るい、日頃の感謝と60周年を祝う記念ディナーを開催した。

 ルレ・エ・シャトーとは世界64カ国、520のホテル、レストランが加盟する非営利団体の協会組織。Courtesy(心のこもったおもてなし)、Charm(洗練された魅力あるスペース)、Character(特色や個性あるスタイル)、Calm(落ち着きやリラックスできる場所)、Cuisine(質の高い料理)の5Cを全て満たした施設だけが入会を許される。

 日本では旅館・ホテル、レストラン11軒が加盟している。

 60周年記念イベントは年間を通して世界各地で120以上展開され、日本では4日から5会場で6回開催されている。

 日本での初日には同協会CEOジャン・フランソワ・フェレ氏も来日。同協会や青柳、仙寿庵の顧客らが美食のイベントを楽しんだ。

 小山氏は出身地である徳島・鳴門の鯛を使った刺身や姿焼き、また群馬名物のこんにゃくを使った白和え、赤城牛の焼き物、ひもかわうどんなどをメニューに盛り込み、仙寿庵と青柳の共演を料理で表現。青柳の名物であるボウゼにぎりやフランスでも絶賛された文箱八寸なども登場し、小山氏の料理を楽しみに集まった顧客らを堪能させた。

 初日を終えた小山氏は「仙寿庵に青柳を持ってくることは難しかったが、どんな環境でも合わせて仕事をするのがプロの仕事。ライティングや花など会場作りのプロの仕事もあり、仙寿庵の中で青柳を表現できた」と感想を述べた。

 仙寿庵常務の久保英弘氏は同協会について「メンバーとの交流が大変勉強になる。またスタッフのモチベーションの維持と世界的レベルのサービスを提供しつづける緊張感はある」と意義を説明。「協会からはここでしか体験できないことを提供してほしいと言われている。独自の個性を表現していきたい」と語った。

 日本での記念イベントは▽4、5日、別邸仙寿庵で小山氏▽12日、扉温泉明神館(長野県松本市)で神戸北野ホテル(兵庫県神戸市)の山口浩氏▽25日、べにや無何有(石川県加賀市)で山口氏と柏屋(大阪府吹田市)の松尾英明氏▽27日、あさば(静岡県修善寺町)でラ・ベガス(大阪府大阪市)の渋谷圭紀氏▽28日、強羅花壇(神奈川県箱根町)で松尾氏の共演が行われる。

仙寿庵の久保氏(左)と青柳の小山氏
仙寿庵の久保氏(左)と青柳の小山氏
 
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