リンベルと伊藤忠、中国人富裕層インバウンド事業で業務提携


 リンベルと伊藤忠は11日、中国人富裕層インバウンド事業で業務提携したと発表した。

 リンベル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 東海林秀典、以下「リンベル」)は伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)と、訪日する中国富裕層を対象としたインバウンド観光事業における業務提携に関する覚書を締結いたしました。
 海外から日本を訪れる旅行者の数は年々増加しており旅行消費額においては2018年には全体で約4兆5,064億円に達しています。そのうち訪日中国人による消費額は1兆5,370億円と最大となっております。*1 加えて、訪日客の半数以上はリピーターとなってきており、その旅行スタイルは、大都市圏へのツアーから地方への個人手配へといった変化が起きており、消費対象も、日本製の高品質な製品を購入するといった従来のモノ消費だけではなく、日本の豊かな文化や自然、歴史など、日本ならではのコンテンツを楽しむといったコト消費に対する需要が生まれてきています。
特に訪日中国人の富裕層ではその傾向が強く、より細分化されたニーズにきめ細やかに対応するためにはマーケットインの発想での商品開発とアプローチを行うことが求められてきております。

伊藤忠商事は戦略的資本・業務提携パートナーであるタイ最大財閥のCPグループと連携し、同グループが保有される中国人富裕層のネットワークを活用した新たな旅行商品の企画・開発を計画されております。中国の富裕層の顧客ニーズの検証を図られた上で、本格的な商品提供を開始する予定をされております。また、アリババグループが運営する中国トップクラスの旅行サービスプラットフォーム「フリギー(Fliggy)」へ出店も検討されております。
リンベルはギフト業界の中でもいち早く体験型ギフトを商品化し、「選べる体験ギフト」として発売いたしました。掲載している宿泊やお食事のプランは代理店を経由せず、直接お取引をさせていただいております。このたびの業務提携により、中国人富裕層の潜在的なニーズを捉えた上で、日本の文化や伝統を体験できる企画や、宿泊や食事に関しても日本の食文化やおもてなしを感じられる特別なメニュー・プランを新たに企画・開発し、提供していく予定です。

リンベルは伊藤忠商事と今後、インバウンド観光事業に関連する業務提携を進めると同時に、大都市圏のみならず地方も視野に入れ、アジアの富裕者層向けのプランを企画・開発し、新たなマーケットの拡大と新規事業への取り組みを進めてまいります。

*1日本政府観光局(JNTO)「訪日外国人消費動向調査」

 
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