リョケン、翔峰で「旅館大学セミナー」


セミナー会場の様子

 旅館・ホテルの設備投資や改装工事、社員研修、販売促進などのコンサルティングを行うリョケン(静岡県熱海市、佐野洋一社長)は11、12日、長野県松本市の信州松本 美ヶ原温泉 翔峰で「旅館大学セミナー」を開講し、全国から旅館経営者や幹部ら約150人が参加した。セミナーの開催は、今回が161回目。

 初日は、今年5月に約2年にわたる改装・リフレッシュ工事を完了し、グランドオープンした同館内の見学と、アルピコホールディングス会長の堀籠義雄氏、東洋観光事業社長の小林史成氏による講演が行われた。アルピコグループは長野県を中心に交通、流通、観光などの事業を多角的に展開する企業で、東洋観光事業はグループ内で観光を事業領域とし、翔峰を運営している。

 講演に先立ちリョケンの佐野社長は「今回の設備投資は昨年、今年の2期に分けて実施した。『団体中心から個人客中心へ段階的にシフトし、格を高めて客単価を高めていくこと』『労務負担の軽減』を目的として課題の洗い出しを行い、『中料金高稼働型から高料金中稼働型』を目指して実施した」とリニューアルプラン策定の経緯を解説した。

 堀籠会長は「地域を牽(けん)引するアルピコグループと翔峰の位置づけ」をテーマに、長野県や松本市の観光の現状、アルピコグループの事業概要、観光領域事業の顔である「翔峰」にかける思いを語り、今回の投資背景を説明。堀籠会長に続いて登壇した小林社長は「翔峰の商品整備とマーケティング戦略の転換」をテーマに、「豊かな自然・癒やし・くつろぎに満ちた和モダン温泉宿」をコンセプトに実施した今回のリニューアルを、集客状況や単価推移、周辺施設との比較など、具体的な数字を交えた事例共有を行った。

 翌日は、リョケンから「戦略的販売~独自価値提案と収益化の融合に向けて~」「人材育成~生産性向上と定着化への戦略的取り組み~」「料理展開~料理商品の捉え方によって今後の旅館経営は大きく変わる~」の三つのテーマを切り口に、講演が行われた。

 次回の旅館大学セミナーは、12月に静岡県の稲取銀水荘で開催される。


セミナー会場の様子

 
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