
リョケンは12月17、18日、ホテル金波楼(兵庫県豊岡市)で第152回目の「旅館大学セミナー」を開催した。
1日目はホテル金波楼の、06年にオープンしたダイニング「餐(SAN)」や10年オープンの高級客室「時じく」などを見て回った。講座では「”行ってみたいホテル”のために〜ホテル金波楼の取り組みに学ぶ」(今津一也常務支配人)と平成25年「元気印の旅館」紹介(リョケンの塩越一秀専務)を行った。
今津支配人=写真=は金波楼グループの概要、旅館・ホテルを取り巻く環境についての対応のほか、ホテル金波楼ブランドを構築するために取り組んだ中期経営計画「感動プロジェクト」などについて説明。
「餐(SAN)」のオープンにあわせて、料理の部屋出しを原則廃止し、客室係の人員を削減。年間約5千万円のコストカットを実現し、従業員の高齢化や求人難という問題の対策にもなったという。同時に、地産地消の観点から地酒の利き酒セットを販売。消費単価のアップにつなげた。客室については、「岬の館」棟の客室を団体客向けに、「渚の館」の「時じく」を個人客向けに展開、成功している。今津支配人は「リニューアルやブランド力の向上について、リョケンによるアドバイスが奏功した」と話した。
2日目は、14年の経営課題をリョケンが提案する恒例の「平成26年旅館の経営指針」を発表。14年のテーマは「旅館経営・新世代へ〜夢を描こう!実現しよう!」。佐野洋一・リョケン社長の基調講演などが行われた。
