リョケンはこのほど、旅館・ホテルに向けた外国人受け入れ対策商品「インバウンド受入れサポート」の販売を開始した。「インバウンド対応クリニック」「接客英会話レッスン」「接客英会話講座(観光関連団体向け)」―の3商品を用意。旅館・ホテルの課題解決に取り組む。
同社は、19年3月に旅館・ホテルを対象に「外国人客入込・インバウンド対策」の状況調査を実施。調査で外国人客に対する接遇面の対策について尋ねたところ、約9割の施設が何らかの対策を講じていると回答した。そのうち約半数の施設が「外国語堪能なスタッフの常駐」「外国人スタッフの常駐」「翻訳端末の活用」といった取り組みを行っていると答えた。一方、外国人の受け入れに向けた研修を行っている施設は約1割だった。
インバウンド対応クリニックは、既存のお品書きや施設利用マニュアルを翻訳した英文ツールの作成や、1泊2日での現地チェックとアドバイス、接客英会話実践レッスンまでを盛り込んだ総合パッケージ。(1)現地チェック(1泊2日)(2)改善アドバイス(3)改善レッスン(4)翻訳提供(5)英文ツール提供―の五つのサービスを提供する。料金は一般が25万円、旅研くらぶ会員が20万円。
接客英会話レッスンは、ウェブを使用して集合レッスンを行う。レッスンは月3回以上行われ、業務内容別(フロント、接客、送迎など)や、習熟度レベル(基礎コース、発展コースなど)別にするなど、宿の要望や状況に合わせてクラスが設定される。料金は2日間プランの場合、一般が14万8千円、同会員が12万8千円。
接客英会話講座は、行政、観光関連団体や事業者によるインバウンド受け入れに向けた研修会や講座などに講師を派遣するプラン。外国人のお客さまの理解と心構えを知り、おもてなしに関する英語が学べる。
「外国人とのコミュニケーションへの抵抗をなくし、スタッフ全員が最低限以上のおもてなしができるようにしなければならない」と同社。
問い合わせは、リョケンTEL0557(63)2120。