ケアフィット推進機構(東京都千代田区、冨樫正義代表理事)は1日、旅行会社社員や観光系大学・専門学校生を主な対象者とした新資格「旅のユニバ―サルデザインアドバイザー」の取得講座を開講した。日本国際観光学会、JTBトラベル&ホテルカレッジ、日本旅行業協会の協力を得て、新資格の開発、取得講座の開講に至った。
受講者は、公式テキストを使って自宅で学習した後、1日で実施する座学、実技教習、検定試験に参加し、合格者のみが資格認定を受ける。受講料は、テキスト代、教習代、受験料が全て込みで1万9800円。
テキスト内容は「ユニバーサルデザインと旅との関連性」「福祉と旅に関わる定義と理解」「バリアフリー法・障害者差別解消法の理解」「高齢者の理解と接遇」「障害のある人(車いす使用者、聴覚障害者、視覚障害者等)への理解と接遇」「感染症に感染しない・させない接遇」「旅に配慮が必要なお客様(妊娠中や小さなお子様連れ、アレルギー対応、外国人・宗教・食・文化・習慣の多様性)への理解」「補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)への理解」「商品の企画造成と店舗での接遇のポイント、添乗における配慮」など。
講習では、半日の座学講習の後、実技講習「高齢者の理解(白内障体験)・聴覚障害者の理解(体験)・車いす使用者の理解(体験と実技)・視覚障害者の理解(体験と実技)」を実施。続いて行う修了検定筆記試験(3択50問)で70点以上を合格とする。
JTBトラベル&ホテルカレッジは、同資格取得講座を観光科1年生140人の必修科目に取り入れる。
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