
宿泊客はロビーに居ながら外の景色を楽しむことができる
創業から100年を超える山中温泉(石川県加賀市)の老舗旅館、こおろぎ楼。都会の喧騒を離れ、美しい自然に囲まれてゆったりとくつろげる“みやこわすれの宿”として人気を集めている。
100年以上の伝統に加え、新たな魅力を創造するため、2011年に旅館・ホテルのリニューアル工事を多く手掛けているミサワホーム(東京都新宿区)の関連会社、北陸ミサワホームに施工を依頼した。
客室2部屋をつなげ、和室とベッドルームが同時に備わるゆとりある「和」の空間を演出。大浴場も全面改装した。工期はわずか5日半だった。
昨年も2カ月かけて、渓谷美を間近に感じる貸切露天風呂を新設するとともに、旅館の顔でもあるロビーも一新。床や壁も鮮やかに仕上げ、デッキ部分も改装して宿泊客がロビーにいながら美しい景色を観賞できるような造りに仕上げた。寺井雅彦専務が旅館の調度品として自分の目で確かめ、仕入れた北欧の家具を生かすため、ベースライトは埋め込みで、スウェーデン製の照明を採用、落ち着いたロビーの雰囲気を演出している。
寺井専務は「自分のイメージで『天井の色はこんな感じ』『ここには無垢材を使ってほしい』『サッシは視界に入らないように』などと、ミサワの担当者に細かく伝えた。打ち合わせの内容は全て実現し満足だ」と語る。さらに「予算的にかなり無理を言ったが、範囲内でいろいろ提案をしていただいた。結果的に費用もほぼ予定通りだった」と納得の結果に満足している。
この件についての問い合わせ先は、ミサワホーム旅館ホテルリニューアル担当TEL0120(398)330。

宿泊客はロビーに居ながら外の景色を楽しむことができる