日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の7月分を公表した。同月の中小企業の売上DIは前月比14.1ポイント増のマイナス31.9で、20カ月連続でマイナス圏となったが、大きく上昇した。今後3カ月の売上見通しDIは同19.2ポイント増のマイナス33.1で、19カ月連続のマイナス圏となったものの、前月から大きく上昇した。
売上DIは、前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
6の最終需要分野別では、乗用車関連(同25.6ポイント増のマイナス34.5)、食生活関連(同28.9ポイント増のマイナス12.6)、衣生活関連(同24.9ポイント増のマイナス31.4)など、建設関連以外の分野で上昇した。
売上見通しDIは、乗用車関連(同54.8ポイント増のマイナス26.7)、食生活関連(同30.2ポイント増のマイナス8.0)、電機・電子関連(同19.0ポイント増のマイナス37.2)など、全ての分野で回復が見られた。
利益額DI(前月比で利益額が増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は前月比16.5ポイント増のマイナス36.9で、前月から大きく上昇した。
6の最終需要分野別では、衣生活関連(同43.8ポイント増のマイナス25.1)、乗用車関連(同43.0ポイント増のマイナス31.3)、電機・電子関連(同22.9ポイント増のマイナス43.0)など、建設関連以外の分野で上昇した。
調査は7月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち610社から有効回答を得た。