宿泊先選択の大きな要因に
テラモーターズ(東京都港区)が提供するEV充電インフラ「Terra Charge」がこのほど、国内144の宿泊施設を管理、運営するマイステイズ・ホテル・マネジメント(同)が運営する90施設で導入されることとなった。
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2035年のガソリン車新車販売禁止に先駆け、国内でもEV化の機運が醸成されつつあるが、それに伴いEV車用の充電インフラが常に身近にあることの重要性も高まっている。テラモーターズは、導入障壁が高いマンション(基礎充電)と出掛け先(目的地充電)を中心とするEV充電インフラ網の拡充に取り組んでいる。
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宿泊施設は長距離移動の目的地となることが多く、滞在時間が長いという特徴がある。EVは本来自宅のような自動車の保管場所で日常的に充電することを基本としているが、旅行など長距離移動が必要な場合は、移動先で自宅と同様に充電できる環境が必要となる。旅館やホテルなどの宿泊施設は、宿泊中の駐車時間をEV充電に充てることができるため、ユーザーにとって重要な補給ポイントとなる。EV車の普及率やニーズが高まり、EV化の動きが今後さらに加速していくと予測されている中、EVユーザーにとって利用しやすい施設であることが宿泊先選択において大きな要因になり得る。同社は「『EV充電設備の有無』が旅館やホテルを選ぶ基準の一つになる未来を見据え、各宿泊施設でもEV充電設備の導入検討が活発になっている」と展望、分析している。
国内144施設2万885室(2023年4月1日時点)と国内有数の施設数と客室数を有するマイステイズ・ホテル・マネジメントでもEV充電設備の導入検討が進められていた中、今回同社の計90施設にTerra Charge156基(予定)が導入されることとなった。「順次全国のホテルへの導入を進め、ホテル利用者の利便性向上と環境保護に取り組んでいく。Terra Chargeによって、日本でEVがもっと身近になる環境づくりを目指す」と同社。
この件についての問い合わせ先は、テラモーターズTEL03(6823)4959。Terra Chargeの詳細はQRコード。
▷Terra Charge 事業 |テラモーターズ
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