
福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯(菅野豊社長)は13日、「ツアービュッフェダイニング」=写真=をオープンした。焼きたてパンを作るベーカリーや網焼きあぶりなど、特徴ある専用コーナーをツアー感覚で巡ることができる。
震災後、「ふくしま応援! 元気応援!」をテーマに掲げ、地域の生産者と連携を進めている同館。新装したダイニングでは、食の地産地消に一層こだわった。
食事会場は全272席。入り口では魚が泳ぐ「アクアリウム」が出迎え。ふるさとをイメージした「お! ちょこ横丁」には、鑑評会で金賞受賞数日本一の同県の地酒と80を超す切子や杯をそろえた。
コンベンションホール「風の杜(もり)」も新たに増築。4月に改装オープンしたもう一つのコンベンションホール「華胥(かしょ)」と連携することで、最大千人の収容が可能となる。
これら「ツインコンベンションホール」には、260インチ、1万ルーメンの高輝度プロジェクターの最新のモニター機器を導入。会場に近いホール専用厨房により、出来たての料理をタイムリーに提供する。厨房はHACCP基準に準じた高度な衛生管理システムを導入。プロセス別調理運営、調理場の労働生産性の改善、イノベーション機器導入による作業の省力化、効率化も図る。
菅野社長は「ツインコンベンションによりMICEへの対応を強化し、新たな『創客』を目指す」としている。
一連の増築落成披露祝賀会は8月27日に予定している。