ホテル磯部ガーデン(群馬県磯部温泉)はこのほど、法人向けの「郊外型オフィスプラン」、法人、個人向け「ワーケーションプラン」の販売に向け、館内工事を実施する。コロナ禍で生じている需要の変化に対応し、新たな層の誘客を図る。
同館はこれまで個人客に加え、法人向けの団体客の受け入れを積極的に行ってきたが、コロナ禍を機に団体需要が消失。昨秋から誘客のメインターゲットを法人団体客から個人客へと切り替え、県内を中心に新規顧客の受け入れを推進した。今回の館内工事では、(1)布団敷の和室にベッドを導入し和洋室に改修(2)IT環境のレベルアップ、4Kモニターの設置(3)ワーケーション専用ラウンジと業務用事務機器の設置(4)法人向けにオフィス用の会議室の設置―などを予定している。改修後の新客室や新施設に、既存の法人顧客向け施設や接客力を融合させ、コロナ後を見据えた新規需要の掘り起こしと獲得を目指す。
「ワーケーションプランでは、30歳から50歳代のビジネスを中心とした個人、現役世代の夫婦、家族連れを主な誘客の対象にしている。郊外型オフィスプランは『ワーケーション+オフィス』の新規サービスで、郊外型ホテルでの提供例はまだない」と同館。今夏に工事を完了させ、その後モニタープランの販売を経て、正式に販売を開始する予定だ。