日本ホテル協会(247ホテル)は14日、平成29年度春季通常総会を東京都千代田区の帝国ホテルで開催し、任期満了に伴う役員改選で、小林哲也会長(帝国ホテル会長)に代わる新会長に志村康洋副会長(京王プラザホテル会長)を選任した。新副会長には小林節常任理事(パレスホテル会長)が就任した。
総会の冒頭、あいさつした小林会長は「ホテル業界の経営環境は引き続き堅調に推移している。その背景には日本企業の収益の緩やかな回復と雇用や所得環境の改善が続いていること、そして、何より訪日外国人旅行者数が昨年末で史上初の2400万人を突破するなど、ここ数年のインバウンドの伸びが大きく貢献している」と、ホテル業界にとって訪日外国人客が大きな下支えとなっていることを指摘した。
民泊についても触れ、「お客さまの宿泊先としての選択肢が広がることになる。しかし、私たちが提供する宿泊サービスと民泊が提供するサービスとは大きな差があることは歴然だ。一人でも多くの内外のお客さまに日本のホテルの安全・安心、清潔で心地良いサービスを知ってもらうことによりきちんとホテルと民泊の使い分けをしていただきたい」と語った。