日本ホテル協会(236会員)は17日、春季総会を都内のホテルで開き、11年度予算の予備費から1500万円を東北巨大地震の被災者への義援金と会員ホテルへの見舞金に充てることを決めた。役員改選も行い、グランドハイアット東京社長の大橋寛治氏を新会長に選んだ。小川矩良会長(ホテルオークラ東京会長)は理事に就いた。
冒頭に小川会長は、地震による犠牲者に哀悼の意を表したうえで、「このような時期に総会を中止しなかったのは、震災の被災者に対し、ホテル協会として一刻も早く支援を開始したいと考えたから」と説明。救援活動への理解と協力を求めた。
さらに小川会長は、「日本経済は深刻な状況を迎え、我々ホテル業界も大きな打撃を受けることは必至だが、この苦しい状況をあらゆる手段を講じて耐えていかなければならない」と奮起を促した。
支援活動としては、1500万円の義援金、見舞金の拠出のほか、会員ホテルやホテル利用客からの募金も展開する。
この日の役員改選ではまた、帝国ホテル社長の小林哲也氏を新たに副会長に選任した。
あいさつする小川会長(写真左)と新会長に就いた大橋氏