創業131年の老舗のホテルかずさや(東京都中央区)は、江戸の伝統美「四十八茶百鼠(ねずみ)」を生かした空間で宿泊客をもてなし続けている。一昨年7月17日に2年間の建て替え工事を終えて、営業を再開。従来の2倍の客室と大浴場「時の湯」を備えた。「伝統を引き継ぎ、日本橋ならではのホテル作りを目指している」と社長の工藤哲夫氏。
工藤社長
昨年6月には、ウイルス対策として、イデアムーヴ(東京都千代田区)の初期導入費用が一切不要の「低濃度オゾン発生器・レンタルプラン」を導入した。同ホテルでは、コロナ禍以前から、客室内のにおい対策にオゾン発生器を用いている。「においの原因となる菌やウイルスを酸化、不活性化して除菌、消臭することに加えて、花粉症の症状軽減にも一役買っていることを実感。さらに持ち運べるサイズであったことが、導入の決め手」と工藤社長。
レンタルプランは、低濃度オゾン発生器「オゾバリア モバイルタイプ」のレンタル機器を宿泊施設に無償で提供して、施設側が宿泊客に貸し出す。「無償提供」ということから、宿泊施設の備品などの購入費用を抑制し新たな感染対策の施策の一手として活用できる。昨年4月のプラン開始以降、かずさやをはじめとした全国の宿泊施設で導入されている。
低濃度オゾン発生器「オゾバリア モバイルタイプ」
かずさやでは、フロントでの貸し出しをはじめ、ワクチンを2回接種した宿泊客向けに無償でオゾバリアのレンタルを付帯した宿泊プランなども用意。「施設の感染対策の方法を懸念している宿泊客にも自信をもって提供できる。また、このプランの予約も好評」と工藤社長。
オゾバリア モバイルタイプの主な特徴は(1)安心の日本製(2)重さわずか100グラム(3)幅50×奥行き23×高さ100ミリと手のひらサイズ(4)特許取得のオゾン発生部の構造により、適正なオゾン濃度と安定した発生量―など。
手指除菌などはもちろんのことだが、宿泊客に機器を持ち歩いてもらうことで新たな感染対策のアピールにつながりそうだ。
オゾバリアは販売開始以降、宿泊施設以外にも、飲食店、医療福祉施設、自動車教習所などに広く導入されているという。