受賞者のパレスホテル取締役総支配人の渡部氏（右）と近藤会長
ホテル業界出身の大学教授らで構成する、日本ホテル産業教育者グループ（会長・近藤昭一東洋学園大学特任教授）は、「第１３回ホテリエ・オブ・ザ・イヤー２０１６」にパレスホテル取締役総支配人の渡部勝氏を選出し、３月２４日、東京都千代田区のパレスホテル東京で表彰式を行った。
渡部総支配人は早稲田大学を卒業後、１９８７年にパレスホテルに入社。２０１０年にホテル開業準備室副室長となり、同ホテル建替えプロジェクトの総指揮を執った。パレスホテル東京開業の１２年に４９歳の若さで総支配人に就いた。同ホテルはフォーブストラベルガイドの格付けで１６年に日系ホテルとして初めて５つ星を獲得。１７年も連続して５つ星を獲得している。
渡部総支配人は、受賞あいさつの中で「建替えにあたっては、プロパーのスタッフが意見を出し合い、天井の高さをはじめ全ての希望を反映させた。『ホテリエが作りあげた理想のホテル』というのが私たちの強みだ」と力強く語った。
ホテルリエ・オブ・ザ・イヤーは、ホテル産業の社会的地位を向上させ、日本のホテルマンがプライドを持って業務と業界の発展に取り組める環境を整備することを目的に、その年度に最も輝いていたホテルプロパーの経営者、運営者、役員、幹部を１人選び、その功績を顕彰している。日本ホテル産業教育者グループでは、１３年間の表彰活動の中で、一定の成果を果たせたと判断。今回の第１３回を最後の授賞式とした。
なお、歴代の受賞者は次の通り（役職名は受賞当時）。
第１回＝帝国ホテル代表取締役社長・小林哲也氏▽第２回＝ロイヤルパークホテル代表取締役社長・中村裕氏▽第３回＝富士屋ホテル代表取締役社長・勝俣伸氏▽第４回＝京都ブライトンホテル代表取締役社長・辻弘嗣氏▽第５回＝ホテルオークラ代表取締役会長・松井幹雄氏▽第６回＝ホテルグランドパレス代表取締役社長・大塚尚夫氏▽第７回＝日本ホテル常務取締役・ホテルメトロポリタン総支配人・塩島賢次氏▽第８回＝ミリアルリゾートホテルズ代表取締役副社長・Ｃｈａｒｌｅｓ Ｄ．Ｂｅｓｆｏｒｄ氏▽第９回＝ＵＨＭ庭のホテル東京代表取締役社長総支配人・木下彩氏▽第１０回＝日本ホテル取締役・東京ステーションホテル総支配人・藤崎斉氏▽第１１回＝ホテルオークラ東京代表取締役会長・清原當博氏▽第１２回＝ロイヤルパークホテル常務取締役総支配人・南安氏
