ホテル産業界に貢献した人物を表彰する「第7回ホテリエ・オブ・ザイヤー2010」に、日本ホテル・ホテルメトロポリタンの塩島賢次・常務取締役総支配人=写真=が選ばれた。
ホテル業界出身の大学教授ら35人で構成する日本ホテル産業教育者グループ(岡本伸之会長=帝京大学教授)が、4人の候補者の中から全会一致で選出。3月26日、同ホテルで表彰式を開いた。
岡本会長から記念盾を受け取った塩島氏は「立教大を卒業後、藤田観光に入社し、フォーシーズンズホテル椿山荘東京の総支配人も務めたが、出世は遅い方だった。後進のホテリエたちには、続けてやっていけば必ず何か良いことがある、ということを伝えたい」と語り、喜びをかみしめた。
ホテリエ・オブ・ザ・イヤーの選考基準は(1)ホテリエとしての実績があり、人格者でもあること(2)ホテルプロパーで、かつ現役であること(3)ホテル業界だけでなく地域社会にも貢献していること、など非常に厳しい。
なお、同表彰式に先立つ3月11日、東日本大地震の影響で首都圏の交通網がまひし、都心部は人であふれかえった。同ホテルでは塩島総支配人の陣頭指揮のもと、JR池袋駅周辺の帰宅困難者1800人に館内を開放。1階から4階のパブリックスペースに、ありったけの毛布とシーツ、バスタオル、いすを用意。温かいお茶もふるまった。