全国の自治体で、新型コロナウイルスの収束を見据えたプレミアム付きクーポン発行の動きが活発化している。
岐阜県恵那市は、市内の宿泊施設や飲食店で使える「カッ(買)とく(得)!応援チケット」を販売している。1シート額面5千円(500円券×10枚)を3500円で販売。利用者は応援したい施設や店を指定して購入する。プレミアム分の1500円に販売枚数を乗じた額を市が補助金として施設などに交付する。
現在は11の施設などが参画しており、数は今後も増える見込み。チケットは12月末まで販売。来年3月末まで利用できる。市外在住者の購入、利用も可能だ。
岩手県花巻市では、「がんばれ花巻応援チケット」を販売している。市内の宿泊施設や飲食店が独自の特典を盛り込んだチケットを販売。状況が好転した後にゆっくりと宿泊や食事を楽しんでもらう。
特典は施設や店により異なり、宿泊施設では購入額に10%を上乗せした額を宿泊券として利用できたり、飲食店では名物の1品サービスを受けられたりする。チケットは6月16日午後5時までホームページで販売。7月1日から12月27日までの約6カ月間利用できる。こちらも市外在住者の購入、利用が可能。
このほか秋田県が「プレミアム付き飲食券・宿泊券」などを含む追加経済対策の取りまとめに入り、熊本市が「熊本市版ふっこう割(宿泊割引)」の実施を新型コロナウイルスの感染状況を見ながら検討している。