西武グループのプリンスホテルと、東急不動産グループの東急リゾートサービスはこのほど、スキー事業について、共同で企画商品の開発やマーケティングプロモーションなどを行うことで合意した。スキー発祥100周年という記念の年を迎え「(今シーズンは)将来のスキーファンの掘り起こしとして、ファミリーを中心に安全で質の高いサービスを提供する」としている。
キッズ・ファミリーの取り込みを最大のテーマに掲げた。ファミリーでスキー場に来てもらうため、子役の加藤清史郎をメーンビジュアルに起用したパンフレットを共同制作するとともに、両社の計20スキー場で使える共通割引クーポンも作った。
プロモーションの展開では共同出展の場を大幅に拡大。昨年は東京・東池袋での「ウインターリゾート2010」1カ所だけだったが、今年は埼玉や横浜など1都3県で実施される8カ所の大型イベントに出展し、セールスプロモーションを繰り広げる。
新規の取り組みとして「子ども職業体験」を実施する。これは、パトロール隊員の仕事を体験しながら、スキー場の危険性やどのように安全が守られているのかを学んでもらうもので、計12施設で実施する。
プリンスホテルグループは富良野スキー場や苗場スキー場など10施設を運営し、昨年度は約260万人の利用があった。一方、東急不動産グループの施設数はニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ、ハンターマウンテン塩原など提携を含め10施設。昨年度利用者数は約200万人だった。