夏休みに入り、各地で「宝探しイベント」が続々と開催されている。単に旅行先で見たり食べたりするだけではなく、謎解きをしながらさまざまな土地を回ることで、冒険体験や達成感が得られ、「プレゼントももらえるかも」という期待感が人気につながっている。主催者も、観光客に多くの場所に足を運んでもらえる誘客策として「宝探し」に注目している。
鹿児島県では、「かごしま宝探し大冒険の旅 おおすみに眠る四秘宝を探せ」が21日から始まった。県や県観光連盟、市町村などで組織する「観光かごしま大キャンペーン推進協議会」の主催。観光客が「宝の地図」の暗号を解読して大隅半島内にある宝箱を探す。9月30日まで。
島根県の隠岐観光協会は13日から「隠岐宝島伝説2」を始めた。島根県の隠岐島と鳥取県西部の境港市、東部の岩美町が舞台。ゲームに参加すると広大な範囲を訪問する必要がある。11月30日まで。
JR東日本は、新潟県の越後湯沢で「レルヒさんを探せ」を実施中。新潟のスキー発祥100周年キャラクターの「レルヒさん」が失跡。残されたメッセージと謎の地図を解読してレルヒさんを捜索する。9月30日まで。
長野県の山ノ内町観光連盟は町内宿泊施設利用者を対象に、町内にいる神様を探し出し、キーワードを得る「スノーモンキーと大冒険」を9月17日まで行っている。
ほとんどのイベントが参加無料で、謎解き後にはプレゼントに応募することができるなど、共通点がある。これらを企画、紹介する専門の企業もあり、観光活性化を目的とした宝探しイベントの人気は高まっている。