パナソニックは、ANAインターコンチネンタルホテル東京に業務用ソフト「帳票OCR」・コンテンツ管理システム「CrossLead」を納入した。
パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(以下、パナソニック)は、このたび、ANAインターコンチネンタルホテル東京に、業務用OCRソフト「帳票OCR」およびコンテンツ管理システム「CrossLead(クロスリード)」を納入しました。コンパクトなシステムで、宴会オーダー内容の履歴管理・共有・検索を実現しています。
赤坂・六本木を結ぶインテリジェント・シティ“ARK HILLS(アークヒルズ)”に立地し、東京屈指のロケーションを誇る同ホテルは、ビジネスでもプライベートでも、顧客の幅広いニーズに対応できる大小24の宴会場を備えています。宴会業務においては、日々更新されるオーダー内容を確実に記録し、関係部門とスムーズに共有することが重要です。加えて、最終結果・変更履歴を残しておくことで、営業活動や運営品質向上に役立ちます。
そこで、当社では、自社開発の「帳票OCR」と「CrossLead」をベースに、同ホテルの宴会オーダーシートを管理するシステムを設計・構築しました。
宴会オーダーシートの発行から管理までの流れは以下のとおりです。
(1)宴会オーダーを受け、システムに基本情報を入力。宴席の1週間前に、QRコードが印字された宴会オーダーシートを紙で出力する。
(2)人数や仕様など、日々更新される宴会情報はシートに手書きされ、これをもとにサービスや調理部門などの各スタッフに対して情報伝達・指示が行われる。
(3)宴会終了後は、同ホテルの担当者が最終版のシートを複合機でスキャンし、PDFファイルに変換。次に、「帳票OCR」でQRコードを認識し、「CrossLead」への連携ボタンをクリックすると、QRコードの情報(宴会日時、宴会名、主催者、会場など)がPDFファイルの属性情報として紐付けられ、「CrossLead」に自動登録される。
※(3)が今回納入されたシステム。
今回のシステムによって、過去のオーダー実績、そしてオーダーを受けてから、いつの時点で、どのような変更が発生したのかという履歴まで管理できます。リピーターも多い宴会サービスでは、このようなデータを有効活用することで、一人ひとりの要望に寄り添ったサービスの実現、営業強化につながることが期待されています。
【導入効果】
・進行台本、会場レイアウト、メニュー表など、関連情報もまとめて一つに収納。
・過去の宴席情報をすばやく検索。データを生かして、営業活動・運営品質向上に。
・コンパクトなシステムで20年分の宴会オーダー記録を統合管理。
【製品の主な特長】
■業務用OCRソフト「帳票OCR」
・スキャン画像の中から活字・手書き文字・チェックマーク・バーコード・QRコードなどを認識し、編集可能な電子データに変換。
・帳票のレイアウトにあわせてフォーマットを登録しておくことで、指定した位置にある文字情報を認識可能。
・請求書、見積書、自動車検査証など、さまざまな帳票認識に標準対応。
■コンテンツ管理システム「CrossLead」
・画像や映像など、大容量データの管理に対応。
・サムネイル表示やプレビュー機能によりデータの中身をすぐに確認可能。
・キーワード検索や詳細検索など豊富な検索機能を装備。