構内の放送設備は、さまざまな情報伝達を行う業務放送や万一の際に、人を円滑に誘導する非常放送用として広く活用されている。その中で、パナソニックは、非常・業務放送設備用のデジタルアンプ「電力増幅ユニット・WU—PD182」を発売した。放送機器の消費電力を削減するほか、小型・軽量設計も実現している。
同社独自のシングルエンド方式デジタルアンプモジュールを採用した。同社のアナログアンプ従来製品(WU—P53)に対して73%の消費電力削減を実現。毎日の放送が必要な公共施設の場合、例えば、1日に10時間、年間300日の稼働における二酸化炭素(CO2)の排出量は、約456キログラム削減される。これはスギの木約32.5本分が1年間で吸収するCO2の量に相当するという。
電力増幅出力が360ワットでありながら、高さで約30%の小型化を、重量で約45%の軽量化も実現。ラック組み込みでの収納スペースの削減と大規模システムでのラック本体の設置場所の省スペース化にも貢献する。
柔軟な接続性の確保により、既存システムへのアンプ増設や劣化によるアンプ交換の際にも組み換えが容易。同社製アナログアンプ(WU—P51・P52・P53)との並列接続が可能で、「すでに使っている設備を無駄にせず、有効な活用に役立つ」と同社。
製品サイズは、幅480×高さ88×奥行き350ミリ。
この件についての問い合わせ先は、パナソニックシステムお客様ご相談センター(TEL0120・878・410)。
電力増幅ユニット(非常・業務放送設備用デジタルアンプ)