
高橋幹会長
日本バス協会は21日、東京都千代田区の経団連会館で、2012年度の定時会員総会と春季全国バス事業者大会を開いた。総会では理事の選任や今年度事業計画の報告などを行った。また2期4年務めた堀内光一郎会長(富士急行社長)の退任に伴い、高橋幹副会長(神奈川中央交通会長)が新会長に就いた。
総会には約200会員が出席。昨年から始めた「貸切バス事業者安全性評価・認定制度」の認定取得事業者の拡大施策やPRの積極推進、バスの安全、安心や環境へのやさしさなどを子どもにアピールするイベントの実施などを確認した。
新会長に就いた高橋会長は事業者大会であいさつし、「規制緩和による事業者数の増大や高速ツアーバス問題などの課題がある。不当な競争で『悪貨が良貨を駆逐する』ようなことがあってはならない」と述べ、安全輸送の確保の重要性を強調した。
事業者大会では、交通基本法の早期制定のほか、「行きすぎた規制緩和」の見直しなどの施策実施を政府に要請することを決議した。

高橋幹会長