ネットエージェントが救援、復興支援プラン


楽天トラベルの専用サイト

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 国内宿泊予約を手がける各ネットエージェントが救援、復興支援プランの紹介に力を入れている。宿泊施設が一時避難場所を提供しやすいよう、システム手数料を無料にしたり間接的に義援金を贈れるプランを紹介したりすることで、宿泊施設や一般消費者が被災地支援にかかわれる場を提供したい考えだ。

 リクルートは3月18日から、同社運営の国内総合宿泊予約サイト「じゃらんnet」で、被災地支援プランの提供を始めた。被災者の一時避難場所として客室を提供できる宿泊施設を専用ページで紹介するもの。専用ページはPC版とケータイ版を用意し、より多くの被災者に情報を届けられるようにした。

 提供宿泊プラン料金は1泊1人あたり1千〜3千円が中心。被災者のほか、福島原発周辺からの避難者と救援活動の従事者に利用してもらう。予約、販売期間は4月30日まで。宿泊対象期間は6月30日までとしている。

 1泊1人あたり1〜3千円のプランを提供する場合、宿泊施設がリクルートに支払うシステム利用料は無料。さらに同社が本来収受するシステム利用料と同額を、企画協賛金として参画施設に支払う。「予約が入るほど当社にとっては赤字となるが、3千円以内のプランの提供は協力施設にとっても厳しい価格設定のはず。厳しいながらもお互いに今できる支援をしていこうという考えで企画した」と同社広報。

 3月28日午後5時現在、参画施設は1484軒、提供プラン数は1983件という。

 同社では支援プランの提供を被災地支援の第1弾と考えており、今後は復興状況などに合わせ、タイムリーな支援策を展開していく考えだ。

 3月25日から宿泊1件につき義援金100円を募金できる宿泊プランの紹介を始めたのは、楽天トラベル。「みんなの心、つながれ日本」と銘打った企画ページを設置し、消費者にプランの利用を呼び掛ける。

 対象サービスは、同社運営の総合旅行サイト「楽天トラベル」の、国内宿泊予約と国内ダイナミックパッケージ商品「ANA楽パック」。いずれも企画専用ページで紹介されている施設への予約、宿泊1件に付き100円を同社を通して義援金として贈る。

 義援金は、国内宿泊の場合は宿泊施設が、ANA楽パックの場合は、楽天ANAトラベルオンラインが拠出、日本赤十字社などの支援団体や地方自治体などを通じて復興支援活動などの資金としてもらう考えだ。

 3月25日現在、約850軒の宿泊施設が企画に参画している。

 予約受付期間は、3月25日〜4月28日。対象期間は、国内宿泊の場合は3月25日〜6月30日、ANA楽パックの場合は、3月28日〜6月30日。

 高級旅館・ホテルの宿泊予約サイトを運営する一休は専用プランの紹介などは行っていないが、3月16日から3月31日の期間の売り上げの一部を、日本赤十字社を通し、義援金として被災地へ寄付する。一休.com、一休.comビジネス、一休レストラン、一休ショッピング、一休マーケットの各サイトからの予約、購入に伴うすべての売上を義援金の対象としている。

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